「このままでいいのかな…」
「なにをやっても続かない、自分が嫌い…」
これは、ミニマリストになる前の私が日々感じていたことです。
職場と家の往復の日々。
毎日疲れ果ててお風呂も晩御飯も食べられずに家では寝るだけ。
なんだか毎日楽しくない。今思えば、慢性的な軽度のうつ状態だったのではないかと思います。
でも、ミニマリズムに出会って一心不乱に断捨離を続けた結果、私は人生が変わりました。
東京の片隅で看護師→生まれ育った土地へ移住、在宅ワークで好きな時間に働けるように
風呂キャン界隈を脱却→毎日自分時間が取れるように
毎日散らかった部屋を見て絶望→好きなもの&好きな人たちに囲まれて毎日幸せ!
嘘みたいな変化ですが、断捨離をきっかけに私の人生が大きく変わったのは事実です。
うつ病も経験しましたが、回復したのはミニマリズムのおかげ。
本記事では、実体験を交えながら「断捨離が人生を変えてくれる理由」について紹介していきます。
今の生活に対して「明確な不満はないけれど幸せと聞かれたら違う」と感じている方や、「自己肯定感が低い」という方には、共感していただける内容だと思います。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
「断捨離したら人生変わる」は事実!

冒頭でもお話しした通り、私はここ5年で人生が変わりました。
5年前にあった変化は、ミニマリズムとの出会い、断捨離です。
海外から出向してきている友人の部屋に招かれたとき、あまりのものの少なさに唖然。
「身軽ってかっこいい」と衝撃を受け、その日はすぐに帰ってクローゼットの中身をひっくり返したのを覚えています。
断捨離する前に物の数を数えていなかったのが悔やまれますが…
一般的な押入れ2個分のクローゼットから溢れ出ていた服が、今ではオールシーズン20着程度まで減りました。

約半年間休みの日はほとんど全て断捨離や掃除に費やし、部屋がスッキリする頃には生活もだいぶ変わっていました。
- 食事をちゃんと摂るようになった
→食器を減らしたことで洗わないと食べられないため、洗い物がたまらず料理のハードルが下がった - 洗濯が苦じゃなくなった
→服が少ないのでこまめに洗わないとパンツがない。1回の洗濯量が減って楽になった - 好きだったゲームもできるようになった
→仕事終わり疲れて帰ってきて、「掃除しなきゃ洗い物しなきゃ」がなくなってすぐにゲームができるように。 - とりあえずお酒に溺れるのをやめられた
→以前は家事したくないから「とりあえずビール」だったのが、家事のハードルが下がってお酒を飲む頻度が減った
「物が少ないから散らかりようがない=いつも綺麗な部屋を保てる私すごい!!」が積み重なることで自己肯定感もアップ。
とりあえず掃除からスタート、という状況がなくなることですぐに料理やお風呂を済ませられるようになり、全部やることが終わっても「あれ、まだ21時だ!ラッキー!」というお得感。
本当にちょっとのことなのですが、今まで「あれもやらなきゃ」「これもできてない…」というストレスが常に襲いかかってきている状態からの変化なので、より嬉しく感じるんですよね。
不思議なもので、自己肯定感がアップするといろいろチャレンジもしやすくなります。
「毎日綺麗な部屋を保てる」「自分時間が作れる」という小さな成功体験の積み重ねは、「私なんか…」「どうせ失敗する」という考えを薄れさせてくれるんですよね。
その結果、これまでよりもフットワーク軽くいろいろなことに挑戦できるようになり、その小さな一歩が人生が変わるきっかけになるのではないかと考えています。
また、私は断捨離によってうつ病の改善も経験しています。
その経験はこちらの記事で紹介しています。

断捨離したら人生変わった体験談

ここでは、私の「断捨離したら人生変わった」という体験談を詳しくお話ししようと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
自分がただひたすらに嫌いだった20代後半
もともと自己肯定感が低い人間でした。
性格もありますが環境も影響し、毎日仕事で怖い先輩に怒られていましたし、残業や夜勤もあって生活リズムはぐちゃぐちゃ。
疲れ果ててお風呂に入れなかったり、晩御飯を食べずにソファで寝てしまったり…
干してある洗濯物をそのまま着て出勤していましたし、休みの日はお昼過ぎまで寝ていました。
「なんでお風呂に入れないんだろう」
「なんで家に帰ってくると体が動かないんだろう」
「なんで私だけできないんだろう、私はダメなやつだ」
無意識に自分を責めてしまっていました。
ミニマリズムに出会い断捨離開始!
そんな中、韓国人の同僚の家に遊びに行ったとき、家の物の少なさに衝撃を受けました。
「いつ帰るかわからない」という理由で、なるべくものは買わないようにしているそう。
お手製のチヂミを作ってくれましたがフライ返しがないそうで、うまくフライパンを操ってひっくり返す彼女。
「どうしてもフライ返しを買いたくなくて、練習してたらできるようになった」と言っていました。
あのとき以上に美味しいチヂミには、まだ出会えていません。
開けっぱなしのクローゼット、無造作に壁に引っ掛けられたゴミ袋、机の上に開いた状態で置かれた日本語のテキスト…
決して整理整頓されている部屋ではありませんでしたが、物の総数が少ないせいか散らかっては見えませんでした。
「物が少ないと、出しっぱなしでも散らかって見えないもんだな」
「もしかして必要だと思っていたものも、考え方によってはいらないかも?(フライ返しはあってもいいと思うけど…)」
チヂミの美味しさに感動しながらも頭の中はグルグルと考え事。
「身軽ってかっこいい」
彼女の斬新で潔いお部屋は、私のモヤモヤとした雲をものすごい勢いで弾き飛ばしてくれました。
それから約半年間、休みの日はほぼ全てを断捨離に費やしました。
仕事中の休憩時間も「これはもしかしたらいらないかも」「これなしで1週間生活してみよう」などと、断捨離について考える日々。
前はポイポイ買い物をしていましたが、「それ本当にいる?汎用性は?」と慎重に考えるように。
本当に気に入っていたもの以外、体感7割くらいの服や雑貨、家具を手放しました。
必要なものって意外と少ないんだなと、改めて感じました。
ミニマリズムの考え方が人間関係や人生観にも浸透
常に「これいる?いらない?」と考えていたら、それはいつしか人間関係や人生の目標にまで影響するようになりました。
所持品が減ったことで得られる「面倒を見ていた部下が減る」的な感覚を、人付き合いにも当てはめるようになったんです。
「私に優しくしてくれない人に優しくする必要ないよね」
「この人はすごく厳しいけど、言ってることは正しいし勉強になるからついていこう」
良くも悪くも、自分が関わってメリットがあるかどうかで、積極的に関わるか関わらないかを決めるように。
また、それまでは日々生きるので精一杯で、「人生の目標」なんて考えてもいませんでした。
「どんな生活がしたいだろう?」「看護師をずっと続けたい?」など、当たり前だと思っていたことを疑って考えるように。
そのときは東京にいましたが、「おじいちゃんの死に目に会えなかったら後悔するな」「そういえば人混み嫌いだったな」と気づいて、そこからスピード転職。
地元に転職先を見つけ車を購入し、3ヶ月で地元に戻りました。
身軽になって積極的にチャレンジ!収入が増えた
地元に戻って看護師を続けていましたが「当たり前を疑う」習慣は変わらず、徐々に「看護師向いてないのでは…?」と気付き始めます。
厳密にいうと、患者さんとの関わりややりがいという部分では向いていると感じましたが、人付き合いが苦手なので女社会で生きていけない点が難点でした。
副業でもいいからと、Web系の仕事を勉強し始めたところでうつ病を発症。
ですが、ミニマリズムになっていたからか思いの外落ち込むこともなく、「今ならwebの仕事に集中できる!」と必死で勉強しながら受注をこなし、気がつけば独立できるまでになっていました。
今はIT企業に転職し、在宅勤務で好きな時間に働いています。
家で1人で黙々と仕事ができるので、看護師の時と比べるとだいぶ楽に働けるようになりました。
さらに、通勤時間がなくなったことで副業をする時間ができ、収入もアップ。
自分を責めながらお風呂にも入れず、仕事の愚痴しか出てこなかったときを考えると、間違いなく「人生が変わった」経験をしたと感じています。
断捨離で得られる嬉しい3つの変化!それが人生を変える

私は上記の体験から、「断捨離で人生が変わる」と自信を持って言えます。
ここでは、断捨離がなぜ人生を変える効果があるのか、断捨離で得られる変化について3つ紹介してきます。
①断捨離で「自分」が明確になる
断捨離は、「いる?いらない?」を繰り返していく作業です。
続けていくと判断力もつきますし、嫌でも自分が好きなもの、嫌いなものの傾向が見えてきます。
結果、断捨離は自分への理解を深めることにつながります。
人間はみんな我慢強いので、ちょっとの不快なら見て見ぬふりができてしまいます。
そのちょっとの不快が積み重なると大きなストレスになって、生活を大きく蝕んできます。
断捨離し始めてすぐは、まだ「明らかに使っていないもの」がたくさんある状態なのでポイポイ手放せますが、次第に「いる?いらない?」の判断に迷う時が出てきます。
そうなると、「なくても困らない?どんなときに使ってる?ときめくかな?」と自分にたくさん質問するように。
嫌でも自分のことがわかるようになりますし、たくさん考えるので達成感にも繋がるでしょう。
②断捨離で自己肯定感が高くなる
断捨離が進んでくると、「出しっぱなしでも散らかって見えない」部屋が現実になってきます。
そしてたくさん判断して手放しているので、達成感や満足感も感じるようになるでしょう。
何より、すっきりとした部屋で常に好きなものに囲まれているのは、とても幸せな気持ちになります。
断捨離によって成功体験を積み重ねることで、次第に自己肯定感が上がっていきます。
自己分析もしっかりできている状態なので、「長く使えるもの」「好きなもの」が明確になって買い物上手にもなっているはず。
「私でもできた」という気持ちは、自分を認めてあげることにつながります。
今まで嫌いで仕方がなかった自分を、少しずつ許してあげられるように。
日常に潜む小さなストレスも軽減されているはずなので、心にも余裕が生まれているでしょう。
③断捨離によって考え方が変わると人生が変わり始める
断捨離の対象は、物だけではありません。
それは時間や関わる人、仕事や趣味にも影響します。
私は、「職場の人とはうまくやらなければならない」という思い込みを断捨離し、苦手な同僚とは自然と距離を置くように。
興味のない飲み会は行かずに、副業をする時間に充てました。
自分にとって重要なことに目を向けると、これまでどれほど優先度の低いことにお金も時間も使っていたのかということに気づきます。
自然と好きなことに時間やお金を使うようになり、私の場合はそれが副業でした。
自分の行動に優先順位をつけることで、意義のある時間が増えて日常が満足感の高いものになっていきます。
断捨離で得られる変化は、「いきなり億万長者になった」「バズって有名になった」というような、強烈なものではありません。
ですが、運要素の強い強烈な変化より、断捨離がもたらす人生の変化は確実に自分で意志を持って積み上げてきたものなので、より確実に満足度が高い変化になるでしょう。
半年で人生が変わるきっかけを作る!効率的な断捨離方法

ここでは、断捨離歴&ミニマリスト歴5年の私が考える、効率的な断捨離方法を紹介します。
STEP1:断捨離する理由と理想の部屋のゴールを細かく決めておく
「断捨離したい!」と考えている方は、それぞれ理由があることでしょう。
例えば私の場合は、ミニマリストの友人の部屋を見て、「いつでも人が呼べる家ってかっこいいな」と思い、自分もそうなりたいと思ったからでした。
動機の部分はその後のやる気に直結するので、継続するためにも「こうなりたい」「こんな部屋にしたい」と明確に決めておきましょう。
断捨離するエリアごとに細かくゴールを決めておくのがおすすめ。
断捨離の達成感を高め、必要以上に捨ててしまう行為を防ぎます。
例えば、以下のように決めましょう。
カトラリーは2人分まで
本はなるべく電子化。紙で読みたい本は本棚の1段に収まるだけ
断捨離後のお部屋のイメージを明確化するためにも、InstagramやPinterestで理想のお部屋の写真を集めて妄想しておくのも効果的です。
STEP2:エリアごとに使ったものを避けておくゾーンを仮で作る
目標とゴールが決まったら、ダンボールでもなんでも良いので「一時避難ゾーン」を作ります。
使ったものと使わなかったものを一目で見てわかるようにするのが目的です。
今回はクローゼットを例に紹介します。
①今のシーズンの服をクローゼットに全て集める(冬だとコートとかも)
②着て洗濯し終わったものは別のところに避けておく(アウターも)
③1ヶ月続ける(洗濯したものから着てもOK、着たいものを着る)
④クローゼットに残っているものは着ていないもの→断捨離候補へ
着ていたもの→残すもの
キッチンやデスク周りも同様です。
私は空いている収納ボックスや段ボールを活用して、仕分けをしていました。
STEP3:仕分けする
次は、断捨離候補のものを仕分けしていきます。
先ほどのクローゼットの例であれば、1ヶ月着なかったもののなかにも、捨ててはいけない服があるはずだからです。
例えば…
・喪服や結婚式で着るドレス
・スーツ
・他の季節にも着れるもの
など
たまに着る機会があるけれどそんなに高頻度では着ないものは、手放して後悔する可能性が高いです。
そのため、断捨離対象から避けておくことをおすすめします。
STEP4:手放し方でさらに仕分ける
最後は、手放し方で仕分けていきます。
残っているのは、着る機会が少なかった服ですよね。
数が多い場合は、買取サービスに全て出してしまうのがおすすめです。
プチプラでも買い取ってくれるところもあるので、断捨離が初めての方はチャレンジしてみましょう。
ですが、一括買取だとあまり値段がつかないことも。
高価なものや価値がありそうなものは、メルカリで出品するのがおすすめです。
上記の手順を、キッチン小物や洗面所など、いろいろな場所で実行していきます!
半年後には、あなたのお部屋は見違えるほどすっきりしていることでしょう。
断捨離は人生を変える!自分を知って未来を好転させよう

本記事では、私の「断捨離によって人生が変わった」経験を紹介しました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
私は、ミニマリズムに出会って本当によかったと思っています。
断捨離をしたことで自分を知り考え方を変え、日常の満足度が大幅に上がりました。
言うなれば、断捨離は体にたくさん重りをつけた状態でマラソンをしている状態から、重りを切り離していく作業です。
あなたは、自分で人生をハードモードにしてしまっていませんか?
この記事が、あなたが断捨離を始めるきっかけ、人生を変えるきっかけになれば幸いです。